弁護士 北村 晴男氏が入札総研の理事に就任したことをお知らせ申し上げます。北村氏は法曹界だけでなくメディアを通じて法律に対するオピニオンリーダーとして活躍をしており、現在YouTube「弁護士北村晴男ちゃんねる」にて40万人に及ぶ登録数にて毎日情報を発信しております。
北村弁護士の理事就任の抱負です。
「入札制度」は本来、公金支出を適正額に抑え、事業者間の公正な競争を促すという意味で社会に貢献する素晴らしいシステムである。
しかしながら、司法当局や公正取引委員会などの長年の努力にもかかわらず、事業者主導の「談合」や官公庁主導の「官製談合」、更には入札が行われている事自体を事業者に気付かせない「ステルス入札」などの不正行為は後を絶たない。
これらの横行を許せば、我々が納めた税金は浪費され、事業者間の公正な競争は阻害され、その悪影響は社会の隅々に至るまで思いもよらぬ形で広がる結果となる。そのような社会では、違法行為をものともしない狡猾な事業者が不当な利益を上げ、真面目で優良な事業者は売り上げを伸ばせず衰退の憂き目を見ることとなる。
これにより我々は「正直者が馬鹿を見る」という実に居心地の悪い社会に住むことになる。
この度刊行された「入札白書」は、様々な角度から、ときには時間軸を遡るなどして分析検討することによって、これらの不正行為を炙り出すポテンシャルを秘めていると私は信じている。
一般社団法人入札総合研究所がこの入札白書の刊行などを通じて入札制度の健全な運営に少しでも役立つ様に、私も微力を尽くしたいと思う。
弁護士 北村晴男
入札総研は、北村理事就任を歓迎します。北村氏加入により、入札に対し新たな切り口をもたらせて頂けると確信しております。
入札総研のミッションである「入札を見える化し、科学する」を加速して入札制度の在り方も北村理事と共に考えていく所存です。
2023年5月25日
代表理事
青柳 恭弘