代表理事月報(2022年12月)

早いもので師走である。
“ドミノ倒し“という言葉をニュース、新聞記事にて良くみる。ドミノ倒しとは、多数のドミノの牌(札)を立てて並べ、端から将棋倒しに倒していく遊び。

倒れた牌でさまざまな図形を描くが、ドミノを並べる際に必ずストッパーを配置し、一定のドミノ牌だけが倒れることを想定し牌を並べて行く。何度倒れても再度並べ直す。この繰り返しで綺麗なドミノ曲線が倒れていく様に感動すら感じるものである。

何故、感動するかは、非常に単純なゲームではあるが、並べるための苦労をしながらも一瞬にして倒れていく美学に諸行無常な世界観を感じるからであろう。

私たちは2022年4月から活動を開始した団体である。まだまだ未熟で活動も穴だらけであるが、「入札を見える化し、科学する」を合言葉に入札の巨大で歴史ある市場と制度に対しての調査・研究を行っている。

2023年1月には日本初の「入札白書」を発刊し多くの方々に入札のファクトであるビッグデータから見えてくる「入札」の今を統計的な見地から紐解いて白書仕立てを試みた。

ドミノは倒すことで楽しむ遊戯であるが、入札が倒れると国づくり、街づくりそして人々の安全で健康な社会が倒れてしまう。よって入札には厳しいストッパーがあり、多くの目で監視し取り締まりを強化し、公平で誰でも可視化でき平等に享受できる仕組みになっている。

現在起きている入札に関する“闇”について述べる必要は読者の皆様は既に知っておりなので割愛するが、今年お亡くなりになった昭和の経営者でありビジネス探求者であった稲盛和夫氏が述べた言葉に、

「状況の奴隷になってしまうと、状況が悪いことを理解し、自分の夢が非現実的であったという結論を出すだけになってしまいます。しかし強い願望を持っている人は、問題を解決するために創意工夫と努力を始め、目的に到達するまで、決してあきらめないのです。」とある。当団体を立ち上げる際にこの言葉を何度も繰り返し繰り返し読んでいた。

レガシーとは「伝統」「遺産」「従来型」という意味があり、これらから「次世代へ受け継ぐものごと」という意味が込められて使われたそうだ。

いつからこのような発展的な言葉になったかは知らないが、言葉の持つ力を考えると非常に辛い言霊になっていると感じる。

言葉が薄くなると文化が廃れていくことは歴史が証明しているが、今後もしっかりと軸のぶれない志を推進していくことを強く感じた年の瀬である。

今月はここまで。

2022年12月

代表理事 青柳恭弘