代表理事月報(2023年2月)

2023年2月9日に入札総研発の書簡である『入札白書 全国版2022年上半期』、『入札白書 東京版2022年上半期』『入札白書 別冊 新型コロナウイルスの影響』の3冊を同時発刊した。

私の知る限り今まで入札に対する白書は無く、日本で初めての入札白書となる。今まで入札白書が無かったのは、入札・落札情報を保存保持しているデータベースが無く、過去データからの推移、傾向等に対する分析においてデータが無いため、データブックでの白書の特筆上入札に対しての白書は、存在しなかったので現状である。

入札総研は、パートナー会員である株式会社ズノーの「入札王」が保持している2300万件以上の入札・落札データを活用して、今回白書の執筆・編集を行い発刊となった。

このような事ができたのは、10年間で官公庁、地方自治体、独立法人の多くが情報公開をホームページ上で行って来たことにある。旧来からの紙による掲示板での公告だけでなく、入札公告の公開を多くの人に提供するで、地域、国の入札案件を限られた人への公開から、幅広な人への拡張を確実に行っている証拠である。

入札案件も“もの”から“こと”へ広がりを見せており、官公需にて示すように企業規模による入札から個人、起業家、小規模企業への応札も増えつつあるようだ。

リスキリングが現在国の施策のキーワードになっているが、労働の流動化、レベルアップの取り組みは、個人だけでなく、会社、地域、業界の強力な筋肉となり国の成長に必須の要件になりつつある。

そんな中で「入札白書」は入札に興味のある方、取り組んでいる方の道先案内人として重要な情報になると確信しておりますのでご一読いただければ幸甚です。

『入札白書 全国版 2022年上半期』       19,800円(税込)

『入札白書 東京都版 2022年上半期』      11,000円(税込)

『入札白書 別冊 新型コロナウイルスの影響』   11,000円(税込)

入札白書の案内は以下からご参照ください。

https://n-soken.or.jp/books

『入札白書 全国版 2022年上半期』 目次(抜粋)

第1章 官公庁・自治体入札の状況

第1節 我が国における予算と動向
(1)全国における過去5 年間の入札公告の件数推移
(2)2022 年度上半期における全国の月別入札公告件数の推移
(3)地方区分における過去5 年間の入札公告件数の推移
(4)2022 年度上半期の地方区分における入札公告件数の月別推移
(5)過去5 年間における都道府県の入札公告件数の推移
(6)2022 年度上半期の都道府県における入札公告件数の月別推移
コラム① 公共工事における“技術等評価総合評価落札方式”

今月はここまで。

 

2023年2月

代表理事 青柳恭弘