代表理事月報(2023年4月)

4月になり新年度が始まる。

“日本は何故4月が年度の始まりなのか?教えてください。“とAIに聞いてみた。
回答「日本の年度は4月から始まるのは、歴史的には明治時代に制定された「太陽暦」に由来しています。それ以前は、日本では農業が主要な産業であり、農作物の収穫時期に合わせて年度が始まっていました。しかし、明治時代に西洋の文化や制度が導入されると、西洋式の年度制度である「太陽暦」が採用されました。
太陽暦は、太陽が一年に一周する周期である「太陽年」を基準にしており、春分点が太陽の黄経0度となる3月21日を起点として、1年を12等分したものが1ヶ月となります。つまり、4月1日から始まる年度は、太陽暦に基づく西洋式の年度制度に則ったものです。
日本では、年度の始まりが4月からとなっているため、4月は入学や入社、新しい始まりの季節として捉えられ、多くの人々が新しいことにチャレンジするタイミングとなっています。」ChatGPTより。

入札も4月より新たな予算にて開始される。予算は前年度から一度リセットし、国会で決まった予算を元に川上から川下に凄い早さで流れ、、その早さの中で入札が確定し公告されていく。毎年4月1日は入札の特異日であり、通常の3倍から5倍の入札公告が発布されている。
各公共の発注機関からの仕事始めに大漁にも似た案件がこれ見よがしに掲示される。
“皆さん今年も良い年にまりすよ!”的なお祭りのようである。
それまで国会の予算委員にて与野党にて予算を始め政治運営における議論がなされていたことを かき消すかの勢いでかき消すかのような感覚に陥ることがある。
今年も“元気に頑張りましょう”的な大盤振る舞いである。発注機関である部局にいても4月の人事指導で編成替えがあり、新たな人員でスタートした段階で“今年も多いにやりますよ!”とも意気込みが聞こえてきそうである。
予算の議論は国だけでなく自治体でも熱を帯びで、長い時間をかけ住民のためにされている。特に大きな選挙がある年はなおさらである。

入札は誰のための制度なのか?
答えは明確であり、国民つまり日本に住む人が「安全で安心ができ、未来に希望の持てる生活を営む」事が大前提である。入札の原点は国家であり、地域であり人である。その源流は小さな水滴でありながらもやがて大きな流れになり、また回流を繰り返す。
4月になり新たなことが始める中で、少し入札とは何なのか?と考えてみるの普段見えない景色が見えてくかもしれない。国や自治体が何をやっているのかを数分でも見て感じることで新たな糸口に気づくことになるかもしれない。そんな思いを込めて「入札白書」を発刊し多くの方々に入札の感覚知を味わって頂けると思う。

好きな言葉に「志は気の帥なり」があるが、良く入学式に訓示に使われた。志が無い取り組みは虚無であるが小さくても志があれば、ゆくゆくは大きな波紋となり伝播していく流れとなる。
入札総研も新たな始まりであるが
「入札を見えるかし、科学する」
の志を忘れずに民様と共により良い入札を目指し活動をしていくことを肝に銘じたい。

今月はここまで。

2023年4月
代表理事 青柳恭弘