代表理事月報(2022年10月)

唐突ですが、皆様は白書を読んだことがありますか?
ご存知ですか?

「白書が大好きで好物だよ」という吾人にいまだ出会ったことはありません。
私の世代では「いちご白書」であり、学生運動さなかの若者が普通の大人になるさまを描いていて青春の一コマの記憶として残っている。ここでの白書は今回の白書とは全く関係無く、大人が学生の無頓着で野蛮な生活に「苺好き」に揶揄してつけられた題名だそうです。

話を戻しますと、白書は時代と生活、地域をうつす鏡であり、FACTなデータの分析・解析からなっています。

様々な白書があり、内閣府だけでも経済財政白書、原子力白書、防災白書、子供・若者白書、
少子化社会対策白書、高齢社会白書、障害者白書、交通安全白書、男女共同参画白書、
国民生活白書等があり刊行されています。
官公庁だけでなく地方自治体も白書刊行に力をいれてます。
最近では「自治体DX白書」という新手な白書もあり本来の白書とは違った装いのものも出ています。

自治体が白書図書館を作り、白書普及に努めると白書の見方、色合いも変わってくるのではないかと思っています。

実は、入札総研では、日本初の「入札白書」を執筆中で、多くのメンバーと外部の知見者と連携し、鋭意制作中で2022年12月に発刊を予定しております。
入札総研が白書を制作するに至った経緯は、単純に入札という重要な制度において白書がないという事実からです。白書は正直楽しく読めるものではありませんが、入札を主語としデータから見えてくる切り口と傾向、過去からの変化に粒度を下げ見ることで、私達のお金(税金)がどのように使われているのかが、見えてくると確信しております。

今までは、入札に対する白書を作りたくても、官公庁、自治体、独立法人の入札情報は、保持されておらず、時系列データが存在しておりませんでした。
そこで入札情報サービスのパイオニアである株式会社ズノー「入札王」が保持している2300万件以上で10年前からの網羅データを入札王が持っており、パートナー会員の株式会社ズノーより、研究・調査の利用限定で許可を頂き、今回の入札白書刊行となりました。

「入札白書」の詳細につきましては、今後ホームページ、セミナーにてご案内します。

今月はここまで。

自治体DX白書
https://dxhakusho.com/about/

2022年10月

代表理事 青柳恭弘